セミナーレポート:「自社サイトを顧客に響くWebサイトに作り変えるには?必要な準備と考え方。」

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9月11日にGUCIOにて、「無料セミナー#01:自社サイトを顧客に響くWebサイトに作り変えるには?必要な準備と考え方。」に参加しました。

何を隠そう私、セミナーというものに自主的に参加したのは今回が初めてです。
元よりセミナーと言えば、チューチューうるさいイメージもしくは、壷とか絵とかを興味もないのに買わないと帰れないなんていうイメージしかなかったもので…

とまぁ、そんな話はさておき、今回の議題は「効果を発揮するWebサイトを作るための考え方」なので、今後の自分のためにも色々と勉強になりそうだなと思い参加しました。

GUCIOについて

まずはそもそも、GUCIO & Co.とは一体どういう会社なのか、どういう理念を持っているのか、「GUCIO & Co.」の言葉の意味などを今回の講師である平沢氏から説明を受け、今年から制作の現場でお手伝いさせていただいている私としては納得といいますか実感できる内容でした。

私たちグーチョ・アンド・カンパニーの「GUCIO」は、
お客様にとっての「Good Choice」を提供するという意味の造語です。
常にお客様のビジネスを成功へと導けるWebサイト制作を心がけ、
顧客視点でのWebサイト設計、デザイン、制作を行っています。

表面的ではなく、本当の意味で、どうすることがお客様にとって良い選択なのかを
考え抜いた提案が特長で、ほとんどのお客様にリピートで
ご利用いただいているのが自慢です。

※セミナー資料より抜粋

今回のセミナーの肝となる部分でもあり、こういう考えだからこういうフローで制作をして、こうやってお客様に満足していただけるWebサイトができるんだなぁと実感しました。
案件によってはm,企画段階の打ち合わせから参加させていただく事もありますが、制作フローになったらひたすら制作に没頭するので、良い意味で自分のお手伝いしている部分も含めローンチに至るまでを俯瞰で見れた感じがしました。

そもそも良いWebサイトって何だろう?

― そもそも、良いWebサイトとはどういう状態を指すのでしょうか?

こう問われた時に、私は「欲しい情報が確実に得られるサイト」と答えました。
ある意味正解なのかもしれませんが、ここでの意味では不正解。

そもそもWebサイトを必要としている人から見た時に、果たしてそれは良いWebサイトと言えるのでしょうか?

ここではGUCIOの考え方として(1つの考え方)説明を受けました。

“「見て欲しい人」が「欲しい情報を得られる(わかってもらえる)」サイト”

が良いWebサイトなのではないかと。

重要なのは、「一番見て欲しい人に一番伝わるようなWebサイト」であることで、中でも、「一番見て欲しい人」「伝わる、わかってもらえる」の二つがセットになることが最大のポイントだと教わりました。

今、世の中に出回っているWebサイトで、「伝わる、わかってもらえる」はできているけども、「一番見て欲しい人」に対してそれが向けられているかどうかと考えたら、なかなかそうでもないものを見かけませんか?

「私たちはこれだけ素晴らしい事をしています!(できます!)そんな私達をよろしくお願いいたします!」って世界中に向けて発信されても、興味なければ見向きもしないですし、下手したら「だから何?」で終わってしまいますよね?

ターゲットの定義が曖昧なままですと、いくら魅力的な言葉でアピールしても、それが一体誰に対して、何を訴求したいのか何だかよくわからないWebサイトになってしまいます。

果たして、お客様はそういうWebサイトを本当に必要としているのでしょうか?

お客様から見れば、見て欲しい人に、その人が欲しい情報を得られる(伝えられる)事で「こちらの期待する行動をしてもらえる」時に初めて、Webサイトが本当の意味での役割を果たすのではないでしょうか。

あまり、ピンとこないなぁという方はきっと私の説明が悪いからでしょうね。
本当すみません。

下記の図を元にもう少し理解していただけるよう努力してみます。はい。

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これは学校Aを知ってから入学を決めるまでの流れ(仮説)の説明図なのですが、そもそもWebサイトはいきなり来るようなものでしょうか?
ある程度情報を得てから初めてアクセスされるものではないでしょうか?

場合によってはWebサイトで知ったというパターンもあるかもしれませんが、それはHPを見て存在を知ったという事はほぼ無いのではないかと思います。

この図の左側は「学校Aと全くつながりが無い人」で、右側は「学校Aと間接的に関わりがある人」それぞれの行動の流れなのですが、つながりが無い人は、テレビや雑誌、イベントなどで情報を得る事がほとんどなのではないかと考えます。
反対に、間接的に関わりがある人は学校や塾、親族や知人からの紹介などでまず最初の情報を得ると考えます。

そうなると、例えばそこに「リーフレット(チラシ)」などがあったらどうでしょうか?

情報を知りたい人はまずそれを見るでしょうし、教える側もそれがあれば簡単に紹介ができます。
教える側はお店だったり塾だったり、親族だったり様々ではあるのですが…

そこで知りたいと思ってる人が欲しいと思っている情報を得られなかったらどうでしょうか?
よほど魅力的な学校でない限り、大半はそこで興味を無くしてしまうと思います。

例えば私が

みなさん!!もの凄いアレを開発しました!HPで限定販売しております!
もうアレがアレでみんなHappyになれるコト間違いないですよ!!
さぁ今すぐココをクリック!!

クリックしましたか?

してくれた方はきっとバファリンの半分でできているのか私と同じで頭の中がHappyなのでしょうね。

クリックしてない方…

安心してください。

(リンク)はってませんよー。

とまぁ冗談はさておき、大半はなんじゃそりゃ?となるはずです。

そもそも「アレ」が何かもわからないですし、何をもってHappyと言ってるのかもそうですけど、何より胡散臭い…。
販売というからには何かを購入するのかもしれないのに、それが「何か」も「いくら」なのかも欲しい情報は何一つありません。

こんな残念な入り口ではHPに集客なんてできやしませんよね?
ましてや学校見学にすら来てもらえません。

良いWebサイトを作るのはもちろん大事なのですが、知ってもらいたい人がそれを知る時に大事なのはその入り口なのです。

という事で、この学校の流れ(仮説)で言えば「リーフレット(チラシ)」は渡しただけで魅力が伝わるようなモノ、渡した方もそれだけで説明が不要なモノにするのがベストなわけです。

その次に、興味を持った人がリーフレット(入り口)から、Webサイトを知り、そこで細かい情報収集をします。
そうする事によって、冒頭の「見て欲しい人」がWebサイトに見にきてくれているわけですから、その人が「欲しい情報を得られる(わかってもらえる)」Webサイトを作るようにすれば良いわけです。

セミナーでは機械部品を開発する企業のWebサイトを例にあげ、受講者である私達に、この人たちにとって良いWebサイトは何なのか?というものを考えさせていただきました。

まぁ、例によって私は間抜けな面で「誰にでも一発でその製品の性能・魅力を充分に伝えられるWebサイト」なんて答えてしまいました。

もうアレですね…
時間を戻せるなら、今話題の顎クイと壁ドンを足した「顎ドン」でも喰らわしてやりたいですね。自分に。

この人たちにとって本当に良いWebサイトとは、沢山の人に知ってもらう必要はなく、製品を必要とするメーカーの“誰か”に知ってもらえればいいんです。

自分がユーザーだとして、例えばエアコンの調子が悪いと思って、モーターを販売しているWebサイトに見に行くでしょうか?
そうだとしても、そのWebサイトにスペックや魅力が満載で充分な情報があったとしても理解できるでしょうか?または買いますか?

買わないですよねー。
普通に私なら修理に出しますし。

要は、その部品を必要とする人はメーカーの人であって、そのメーカーの“誰か”が見た時に、魅力が伝わればそれでいいのです。
こうしてその“誰か”を明確にする事によって、ターゲットを絞りこみ、その人がどういうWebサイトが良いのかを知るところから始めるのです。

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これがお客様が望むWebサイトの一つの形であり、GUCIOが基本とするスタイルなわけなんですねー。

いつもお客様のお客様よりも、お客様からの圧倒的支持と信頼が多いのを不思議に思っておりましたが(悪い意味ではなく)、このセミナーを受けて納得できました。

私の場合、個人で受ける仕事は基本コーディング業務なので、デザインができあがったモノを仕様に基づき構築していく…というのがほぼです。
つまり、これが本当にお客様にとっての良いWebサイトなのか?の部分は既にできあがった状態なんですね。本来は。
(中には、これ本当にいるの?とかこれ本当に良いの?とか、デザイナーのエゴなんじゃないの?とかクライアントの好みだな…なんて思ったり思わなかったりもしますが…)

なので、特にそこに着目する事はなかったのですが、もし私の元に企画ベースからWebサイト制作の依頼がきたとしたら、今回のセミナーを受ける前なら間違いなく万人受けするようなWebサイトを考えてしまっていたでしょうね。

コピーライティングもそうです。キャッチコピーなんかも誰が見ても受けるように、伝わるようにと考えがちですが、本当に良いキャッチコピーは「伝えたい“誰か”」に「知ってもらえる(わかってもらえる)」ものなのではないでしょうか。

“コピーライティングにBtoBもBtoCも無い”

とはまさにそうなんだな。と。

電車の中吊り、駅の構内、ポスターなどのコピーを見てても、そうであるものないもの結構あると思います。
そういう目線で見てみると割と面白い通勤・移動時間になるかもしれませんね。(誰目線だって話ですが…)

今の時代、QCD(うまい・やすい・はやい)で訴えることは難しい

  • Quality ・・・ うまい
  • Cost ・・・ やすい
  • Delivery ・・・ はやい

の三原則。
これで成功した吉野家は有名ですが、今の時代Webサイトでコレを表現するのは難しいとの事。

確かに、QとCには重きを置きがちであり、私みたいな弱小フリーランスはそこで何とか他と差をつけようと考えてしまいますが、ここでもがいてる内はただ死を待つのみだと…。

Q・C・Dの観点から言うと、ここ数年で勢いのあるオフショアなんかはまさにそうですよね。
それはそれで良いとは思うのですが、要は使いどころと言いますか、Web制作会社がこれをやってしまうと、本当にお客様にとっての良いWebサイトを提供できるかと言ったらそうではないと思うんですよね。

何度も言いますけど、お客様にとっての知って欲しい人が“誰か”というのを明確にし、その人がどういう情報を知りたいのか、どういう行動をするのかなどを分析し、Webサイトをどのタイミングで見るのかを考えてこそ、Webサイトの意味ができあがり、そこで初めてそれを魅力的に魅せるデザインができるのではないでしょうか?

私なんかはCに比重を置き、Qにもなるべく力を注ぎますが、コーディングのみの案件の場合、基本的にその後の反響やリピート的な事は今までほとんどありません。

ただ、案件によっては企画段階から参加させてもらったモノもあり、微力ながら色々提案をさせていただいた事もあります。
そういう場合は、Web制作会社の方から評価していただいたり、リピートしていただいた事もあります。

Q・C・D以外の何かが伝わって評価いただいたという事ですよね。
これが今の時代から今後を生き抜くための武器になるのかもしれません。

とまぁ、最後はちょっと脱線してしまいましたが、今回のセミナーを受けて、目からウロコが700枚位は落ちましたね。
おかげでちょっと視力が良くなった気がします。

別の意味で視野はすごく広がりました。

今回のセミナーではまだまだ入口にしかすぎない部分を解説いただきましたが、ここからジャーニーマップなど、ターゲットを絞り込んだ後の話なども次回のセミナーで教えていただけるようです。

今回の私のセミナーレポートで全然伝わらなかった方は、もっとちゃんと知りたくありませんか?
中途半端な感じで気持ち悪いなって思った方は、もっとすっきりしたくありませんか?
最近視力が低下して困っているというそこのアナタ!目からウロコを落として視力を良くし、視野を広げてみませんか?

次回無料セミナーに関してはセミナーよりどうぞ。