枠にはまるな。(本田技研工業)
※残念ながら動画はすでに非公開になったようなので、これは当時のプレスカンファレンスの映像です。
TOKYO MOTOR SHOW 2013行ってきました。MOTOR SHOWは久しぶりだったのだけど、昔と比べて小さくなったような?
その中で、VWグループも気合い入っていましたが、なんといっても一番気合いが入っていたのが、今年四輪車発売から50周年を迎えた本田技研工業。ブースの大きさが圧倒的だったことも凄かったのだけど、何と言ってもこのビデオのタイトルでもある「枠にはまるな。」というコピーがとても良かったのです。
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自分の限界を、自分で決めていないか。
過去の常識にしばられていないか。
本来、人間は自由な存在だ。
自由であるはずの人間が、自ら自由を手放してどうする。
しょせん限界も常識も過去のもの。
自由な創造を邪魔する過去など、忘れてしまおう。
新しい知恵で困難に立ち向かえ。
時代の先をゆけ。
今までの枠の中に、未来はないのだから。
そう、僕たちは、なんにでもなれる。
僕たちは、どこへでもゆける。
枠にはまるな。
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会社も長いことやっていると、だんだん創業時の想いは薄れていきます。私たちのクライアントは50周年を過ぎたような歴史のある会社さんが多いのだけど、そういう会社さんそれぞれに話を聞いていると、今やっている事は見えていても、会社の本質的な価値とか、どこに向かっているのかとか、そういうことは人によって少しずつ違って来ていることが多い気がします。
Webサイトや会社案内を作るという小さな仕事であっても、私たち制作の人間は、自分たちが制作する何かを通じて、そのクライアントに関係するいろいろな人たちに筋の通ったメッセージを伝えることができる可能性があるのだと、いつもそう考えて仕事をしなくちゃいけません。
そういうわけで、本田技研工業の「枠にはまるな。」は、お客様に向けた決意表明のようなメッセージであるとともに、自分たちへの強いメッセージなんだろうなぁ、ここ(MOTOR SHOWのブース)にいるホンダの人たちに、どれくらいこのメッセージが伝わっているのかなぁと、そっちの方が気になって仕方なかったのでした。
ところで、今回のMOTOR SHOWで気になったクルマは、PorcheのMacan(虎という意味らしい)と、新しくなったRANGE ROVER SPORT、それにBMWのM4コンセプトですね。買えませんが(笑)。
それから、各メーカーがクーペモデル(スポーツモデル)を必ず出展していたのが印象的でした。安全とエコ性能はとても大事だけど、楽しさを打ち出さないと「クルマってそもそも要らないよね」という、心の中の競合には勝てないですもんね。
そういえば先日とあるセミナーで、30代の先生が「iPhoneとコンビニと100均とユニクロがあればそこそこ幸せ」と言っていて、そこにいた若者が結構な割合で「まぁそうだよね」的な反応だったのがとっても印象的だったので、これはまた別の機会に。
この記事を書いたひと
Masao Hirasawa(Founder & CEO)
GUCIO Co.を選んでいただくことがお客様のGood Choiceでありたいという願いを込めて、日々真剣にクライアントの課題解決に取り組んでいます。会社やサービスのブランディングメッセージづくりからデジタル時代に合わせたサービス変革のご検討、とりあえず自社のWebサイトをなんとかしたいという方など、ご相談、お問い合わせなどはこちらからお気軽にどうぞ。