ホームページ制作会社の選び方で、本当に見るべき視点とは

Webサイト(いわゆるホームページ)のリニューアルを任されたとき、多くの方がまず、何社かの制作会社に声をかけて、話を聞くところから始めると思います。私たちも、そうやって「相見積もり」の一社として呼んでいただくことがよくあります。
そして、お会いした方から、こんな言葉をよく聞くのです。
「正直、どの会社さんも、同じようなことを言うんですよね」
実績を見せてもらい、きれいなデザインの事例を見せてもらい、見積もりと納期の説明を受ける。どの会社も感じは悪くないし、言っていることも間違ってはいない。でも、決め手がない。だから最後は、金額とか、なんとなくの相性とか、そういうもので決めるしかなくなってしまう。
その気持ちは、とてもよくわかります。ただ、私たちはこうも思うのです。その「みんな同じに見える打ち合わせ」の中にこそ、実は、後になって大きな差になる分かれ目が隠れているのではないか、と。
「よくある選び方」だけでは、たどり着けないもの
制作会社を選ぶとき、多くの方が見るポイントは、だいたい決まっています。実績の数、デザインの雰囲気、見積もりの金額、納期、レスポンスの速さ。
どれも大切です。これらを見ずに選ぶことはできません。
ただ、ここだけで決めてしまうと、公開してしばらく経ってから、こんな声が漏れることがあります。「デザインはすごくきれいになったのに、問い合わせは変わらないんです」「実績のある会社に頼んだはずなのに、なぜか、うちらしさが伝わっていない気がして」。
きれいなものは、できあがった。約束の期日にも間に合った。なのに、事業は何も変わっていない。この、静かな肩透かしのような感覚は、どこから来るのでしょうか。
私たちは、こう考えています。それは、「どう作るか」ばかりを比べて、「そもそも何を作るべきか」を一緒に考えてくれる相手かどうかを、見ていなかったからではないか、と。
見たいのは、「理解しようとしてくれるか」
Webサイトは、見た目を整える仕事に見えて、その実、「あなたの顧客との接点を、どう設計するか」という仕事です。
問い合わせを増やしたいのか、採用の応募の質を上げたいのか、営業の場で使える資料代わりにしたいのか。目的がほんの少し違うだけで、載せるべき情報も、選ぶべき言葉も、見てもらう順番も、まったく変わってきます。同じ「会社案内のページ」でも、誰に何を届けたいかによって、中身は別物になるのです。
だとすれば、本当に見たいのは、実績やデザインの手前にある一点です。その会社が、あなたの事業や、あなたの顧客のことを、どれくらい本気で理解しようとしてくれるか。ここが、公開した後の成果を、静かに、でも確実に左右します。
その姿勢は、最初の打ち合わせに表れる
ありがたいことに、この見極めは、そんなに難しくありません。最初の打ち合わせの中に、はっきりと表れるからです。
コツは、「あなたが何を聞くか」ではなく、「相手が何を聞いてくるか」に注目することです。
商品やサービスの仕様、ページ数、参考にしたいデザイン。その確認だけで打ち合わせが終わる会社もあります。一方で、あなたの顧客はどんな人で、他にどんな選択肢と迷っていて、商談ではどんな質問をされて、どこで失注してしまうのか。そこまで踏み込んで聞いてくる会社もあります。
後者の質問は、正直、答えるのが少し面倒に感じるかもしれません。すぐには答えられないことも多いでしょう。でも、その「すぐに答えられない問い」を投げてくれる相手こそ、あなたの事業を、あなた自身よりも一歩引いた場所から、整理しようとしてくれている相手なのだと思います。
一度、自分に問いかけてみてほしいこと
ここで少しだけ、立ち止まってみてください。
あなたは、制作会社に「作ってほしい」のでしょうか。それとも、「何を作るべきかを、一緒に考えてほしい」のでしょうか。
これは、どちらが正しいという話ではありません。安く、早く、きれいに作ってくれる会社は、探せばいくらでもあります。もう中身が固まっていて、あとは形にするだけ、という段階なら、それが一番いい選択です。無駄に高い買い物をする必要はありません。
でも、もし心のどこかに、こんな引っかかりがあるなら。「何を伝えればいいのか、実はまだ、はっきりしていない」「うちの強みって何なのか、社内でも意見が揃わない」「顧客が本当に求めているものが、正直、よくわからない」。
もしそうなら、あなたが探しているのは、たぶん「作る人」ではありません。「一緒に考えてくれる人」です。そして、その二つは、似ているようで、まったく違う相手なのです。
見極めのヒント
打ち合わせの場で、相手のこんなところを見てみてください。
相手は、あなたの顧客について聞いてくるでしょうか。それとも、あなたの好みのデザインを聞いてくるでしょうか。
相手は、「うちは何ができるか」を長く説明するでしょうか。それとも、「何を考えるべきか」を、あなたと一緒に話そうとするでしょうか。
相手の質問は、あなたを「面倒だな」と思わせるものでしょうか。それとも、「そこまで考えてくれるのか」と、少し嬉しくさせるものでしょうか。
派手なプレゼンや、実績の数では見えてこないもの。その会社が仕事にどう向き合っているかは、こういう、何気ない問いの一つひとつに、ちゃんと滲み出ています。
迷ったら、この問いに戻る
何社か会って、それでも決めきれないとき。最後に、こう自分に聞いてみてください。
「この会社となら、公開した後も、ずっと相談し続けられるだろうか」
Webサイトは、作って納品されたら終わり、という買い物ではありません。あなたの事業が変わり、顧客が変わっていくのに合わせて、少しずつ育てていくものです。だとすれば、一年後、三年後に「ちょっと相談したいことがあって」と、気負わず連絡できる相手かどうか。その一本の電話に、また一緒に頭を悩ませてくれる相手かどうか。
きれいな提案書よりも、立派な実績よりも、その関係を結べそうかどうか。そこを見て選ぶことが、Webサイトを「作って終わりの制作物」ではなく、事業を支える長い付き合いの相手にするための、最初の一歩なのだと思います。
話はわかったけれど、できれば相談しながら進めたい。
ためになりそうな記事は読んだけど、実際に進めるにあたり全体の流れがわからない。
できれば自社に合わせて具体的なアドバイスが欲しい、手伝って欲しいなど、
状況に合わせてサポートをいたします。お気軽にご相談ください。
この記事を書いたひと

コラム推進チーム
南青山にあるWeb制作会社 GUCIO & Co.のディレクターチームです。普段さまざまな企業の方のお話を聞いている私たちだから山ほどある「伝えたいこと」を、AIのチカラを少し借りて記事にしています。新しいテクノロジーに助けてもらいつつ、お客様に役立つ情報をどれくらい発信できるのかを確かめたくて、継続的に記事を掲載していきます。もしも情報の内容などでお気づきのことがありましたら、どうぞ遠慮なくお問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。