そもそもWebサイトに、何を書けばいいのでしょうか

Webサイトのリニューアルが進み、制作会社から「では、各ページに載せる原稿をご用意ください」と言われる。原稿を書こうとドキュメントを開いてみたけど、その瞬間に手が止まって一文字も書けない。そんな経験はありませんか。

会社案内のページ、サービス紹介のページ、私たちの強みのページ。埋めるべき項目は目の前にあるのに、真っ白なドキュメントを開いたまま、何日も進まない。何か書き出してみても、なにか違う気がして全部消し、また真っ白なドキュメントを見つめる。

今回は、なぜ手が止まるのか、そしてどう考えれば書き始められるのかを考えてみたいと思います。
すぐに使えるノウハウではありませんが、この記事を読み終わる頃には、原稿に向かうときの考え方が変わっているはずです。

手が止まるのは、文章力の問題ではない

真っ白なドキュメントの前で固まっているとき、私たちは「何を書こう」と考えています。会社の歴史を書くべきか、サービスの特徴を並べるべきか、他社に負けない強みは何だったか。でも、この「何を書くか」から考え始めることこそが、手が止まる原因ではないかと私たちは考えています。

なぜなら、Webサイトに何を書くかは、「誰に、何のために書くのか」が決まって初めて決めることができるからです。ここが曖昧なまま言葉を探そうとするので、いくら考えてもぴったりだと思える文章が浮かばないのではないでしょうか。

たとえば「会社案内のページ」といっても、どのような立場の人が読むかによって、書くべきことは変わってきます。発注先を探している企業の担当者が読むなら、その人が知りたいのは「この会社に頼んで大丈夫か」です。採用に応募しようか迷っている人が読むなら、その人が知りたいのは「ここでどんな人が働いているのか」です。

同じページでも、誰が読むかによって書くべきことが異なるのです。つまり、「誰に、何のために書くのか」が決まっていない状態では、書けないのではなく、まだ書くことを決められないということです。

書きだす前に、読む人を一人決める

では、どうすればいいか。書き始める前に、そのページを読む人を具体的に一人思い浮かべてください。
ぼんやりした「お客様」ではなく、具体的な一人です。その人について、次の三点を考えてみます。

  1. その人は、どんな状況でこのページを開くのか。通勤電車の中で、スマートフォンで急いで探しているのか、会社のデスクで何社かをじっくり比較しているのか。
  2. その人は、何に困っていて、何を確かめたくてこのページに来たのか。
  3. 読み終わったとき、その人にどう感じてほしいのか。「ここに相談してみよう」なのか、「この会社なら安心だ」なのか。

この三点が具体的になると、「何を書くか」は自ずと見えてきます。たとえば「発注先を探している担当者が、社内に説明する材料を集めに来ている」と分かれば、書くべきは会社の沿革ではなく、実績や進め方や費用感だと決められるのです。

「情報で埋めること」と「伝わること」は違う

もう一つ、大切なことがあります。ページを情報で埋めることと、伝えたいことが伝わることは別だ、ということです。
用意された項目をすべて埋めれば、ページは完成します。でも、読む人はあなたの会社の情報を上から順に読んではくれません。自分が知りたいことを探し、見つからなければ離れていきます。だから大切なのは、情報を網羅することではなく、その人が知りたいことを、知りたい順番で、迷わず受け取れるように情報を置くことです。

情報は多いほど親切なページになるとは限りません。むしろ、余計な情報が多いほど、本当に伝えたいことは埋もれてしまうのです。

まず、やってみてほしいこと

もし今、真っ白なドキュメントを前に手が止まっているなら、やってみてほしいことがあります。

原稿を書き始める前に、目の前のドキュメントにこう書き出してみてください。

「このページを読むのは誰か」
「その人は何を知りたいのか」
「読み終わったらどう感じてほしいのか」

この三つの問いの答えが決まれば、原稿の半分はできたようなものです。逆にこの三つの問いの答えが書けないなら、それはまだ顧客のことを考える材料が足りていないという合図です。

Webサイトに何を書けばいいか。その答えは、あなたの中ではなく、あなたの顧客の中にあります。

もう少し根っこから、この問いを考えてみたい方へ「そもそも、Webにはなにを書けばいいのか?」も参考になるか


話はわかったけれど、できれば相談しながら進めたい。

ためになりそうな記事は読んだけど、実際に進めるにあたり全体の流れがわからない。
できれば自社に合わせて具体的なアドバイスが欲しい、手伝って欲しいなど、
状況に合わせてサポートをいたします。お気軽にご相談ください。