立て看板更新 -〇〇の秋-

立て看板のイラストを更新しました。みなさん、秋といえば、何を思い浮かべますか?
10月の看板には、「食欲の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」全ての要素を欲張って盛りこんでみました。
(更に、ハロウィンモチーフも盛り込んでいます。色々盛りすぎました。)

今回は、各「◯◯の秋」の由来を探ってみました。

 

食欲の秋

お月見が、満月に豊作を祈願し秋の収穫に感謝をするといった意味合いがある行事であったように(先月の看板ブログ参照)、秋は実りの多い季節です。お米、梨や柿などの果物、サンマなどの魚が美味しく、想像するだけでお腹が空いてくるようです。
みんな大好き、ドイツのビールの祭典であるオクトーバーフェストも秋(10月)開催です。日本のオクトーバーフェストは、もはや季節も何も関係ない勢いで至るところで開催されているのを見かけますが…。

秋は食欲が増進するイメージがありますが、これにもきちんとした根拠がありました。夏の暑さで弱っていた身体が徐々に回復し、消化器官が正常な働きを取り戻すことによって食欲が戻るため、なんだかやたらと秋はお腹が空く気分になるのだとか。

▼スポーツの秋

1964年に開催された東京オリンピックの開会式のあった10月10日を体育の日と制定されたことがきっかけで(現在は10月の第2月曜日)、秋=スポーツのイメージが広まったようです。実は、10月10日は統計的に晴れることが多い日でもあるそうです。近年では運動会は春に行う学校も多いですが、元々は秋の行事のイメージが強いのではないでしょうか。

スポーツといえば…今年の秋は、日本で開催されるラグビーワールドカップがアツい。残念ながら、私はチケット争奪戦に敗れてしまい現地観戦は難しそうですが、テレビの前から頑張って日本を応援しようと思います。

▼読書の秋

古代中国では漢詩をモチーフにした「灯火親しむべし」(秋は過ごしやすい季節なので、夜には明かりを灯して本を読むのに最適だ)という言葉が広まっていました。日本では、夏目漱石が「三四郎」という小説の中でこの言葉を取り上げたことで、読書の秋という概念が知られるようになったとも言われています。大正時代に始まり戦争期間中には中断していた図書館週間が、戦後になってから読書の力で平和な文化国家をつくろうといった目的で読書週間として復活したことも、読書の秋が全国に根付くきっかけとなりました。現在も、文化の日を中心とした10月27日から11月9日までの2週間は秋の読書週間と呼ばれています。

スマホやPCが手放せない生活にすっかり慣れてしまい、なかなか紙媒体に触れる機会も珍しくなってきている今日この頃、たまにはゆっくり紙の本を読んで過ごすのも良いかもしれません。

その他に、「芸術の秋」「文化の秋」「行楽の秋」など、日本には実に様々な「◯◯の秋」が存在します。

ようやく、長く続いた暑さもひと段落。涼しく、過ごしやすい季節になりました。
様々な「◯◯の秋」を、思う存分楽しんでいきましょう!