そもそも、Webサイトにはなにを書くべきなのか?

私たちグーチョ・アンド・カンパニーは、約20年にわたり企業のWebサイト制作に携わってきました。
この20年の間に、Webを取り巻く環境は大きく変化しました。
スマートフォンの普及によって、Webサイトはパソコンだけでなく、さまざまなサイズの画面で閲覧されるようになりました。CMSの普及によって、企業自身が情報を更新することも当たり前になりました。これからも情報を届ける手段や技術は変化し続けるでしょう。
しかし、その一方で変わらないものがあります。
それは、「なにを伝えるのか」そして「なにが伝わるのか」がWebサイトの価値を決めるということです。
多くの企業は「なにを書くか」が決まっていない
Webサイトのリニューアルを検討する企業との打ち合わせでは、
- 会社概要ページを作りたい
- 採用ページを充実させたい
- 製品紹介ページを増やしたい
といった話がよく出てきます。
つまり、「どんなページを作るか」は決まっているのです。
ところが、「そのページでなにを伝えるのか」まで整理できている企業は意外と多くありません。
採用応募を増やしたい、製品やサービスのファンを増やしたい、問い合わせを増やしたい。
目的は明確です。
しかし、その目的を実現するためになにを伝えるべきなのかが整理されていないまま、デザインやページ構成の議論が始まってしまうことがあります。Webサイトは器です。伝えるべき中身がなければ、どれだけ立派な器を用意しても成果にはつながりません。
まず答えるべき質問
私たちが企業の皆さまと議論するとき、必ず投げかける質問があります。
「あなたの会社ならではの強みはなにですか?」
そして実は、この質問に明確に答えられない企業は少なくありません。
もし3分以内に答えられないのであれば、Webサイトを作り直す前に、まずこの問いに向き合うことをおすすめします。なぜなら、会社の魅力を自分たちの言葉で説明できなければ、Webサイトで伝えることもできないからです。
私たちは、経営者だけでなく、営業、製造、マーケティングなどさまざまな部門の方々に集まっていただき、議論を重ねることがあります。
すると最初は曖昧だった会社の魅力が少しずつ言語化され、「私たちの会社が本当に大切にしていること」が見えてきます。
Webサイト制作とは、単に情報を整理する作業ではありません。自社の価値を再発見し、言葉にするプロセスでもあるのです。
商品やサービスのQCDではなく、その背景にある価値を伝える
会社の強みを考えると、
- きめ細かな対応
- クイックレスポンス
- 土日対応
- 業界最安値
といった言葉が挙がることがあります。
もちろん、それらは顧客にとって価値のあることです。しかし、それだけでは競合との差別化は難しいでしょう。なぜなら、多くの企業が同じことを掲げているからです。
本当に考えるべきなのは、その会社がなぜそのサービスを提供しているのかという背景です。
なぜその商品を扱っているのか、なぜその仕事に取り組んでいるのか、顧客にどのような価値を届けたいのか。
顧客が購入しているのは商品そのものではありません。商品やサービスを通じて得られる価値です。だからこそ、Webサイトで伝えるべきなのは、スペックや機能だけではなく、その根底にある考え方や価値観なのです。
会わなくても伝わる会社になる
「会って話せばわかってもらえる」
そう考えている企業は少なくありません。確かに、実際に会えば、自社の強みやこだわりを熱意を持って説明できる企業はたくさんあります。しかし、今の時代は会う前に選ばれる必要があります。採用候補者も、取引先も、顧客も、まずはWebサイトを見ます。
そして、「この会社に会う価値がありそうだ」と思ってもらえなければ、その先の商談や面接には進みません。
Webサイトは会社案内ではありません。
会う前に信頼をつくるためのメディアです。だからこそ、デザインやページ構成を考える前に、
- 誰に伝えるのか
- なにを伝えるのか
- どのように受け取ってもらえたら「伝わった」と言えるのか
を徹底的に考える必要があります。その答えこそが、成果につながるWebサイトの土台になるのです。
この記事を書いたひと

Masao Hirasawa(Founder & CEO)
GUCIO & Co.を選んでいただくことがお客様のGood Choiceでありたいという願いを込めて、日々真剣にクライアントの課題解決に取り組んでいます。会社やサービスのブランディングメッセージづくりからデジタル時代に合わせたサービス変革のご検討、とりあえず自社のWebサイトをなんとかしたいという方など、ご相談、お問い合わせなどはこちらからお気軽にどうぞ。